里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

切わらを掛けた山ウドが盛りになる



山ウドが盛んに採れるようになりました。5月早々から採れており、例年並みか若干早い程度。
天然のウドではなく畑に植えているもので、2カ所にあります。
少し早めに出るのが日当たりが良いこちらの山ウド。朝日が当たり少々見にくいかもしれません。


このウドは、37、8年前に知人から株を分けていただいたもの。
その方は室(むろ)でいわゆる東京ウドなどとも言われ丈が1mほどにもなる軟化ウドを栽培していた方です。
当県ではおそらくその方だけだった思われますが、仕事を通じて親しくなりました。
ある時、「坊主」という系統が不要なので欲しければやるよと言うので有り難く頂きました。
「坊主」は山ウドの栽培に向いており、軟化ウドには「紫芽」という系統が向くため選別し除いていた訳です。
この時期になると懐かしく思い出す特別な山ウドなのです。
このウドから近隣の方にも大分分けてあげました。
これまで茎を伸ばすのには専ら土盛りをしてきました。より自然の山ウドが味わえる良さがあります。
今年はさらに堆積していた切わらを掛けてみました。


切わらは昨年秋コンバインで収穫後の切わらを収集したものなので、かなり堆肥化しています。


これで例年よりは大分丈が伸びると思います。近隣の方はもみ殻を掛けることが多い。
これは切わらが掛からなかった土盛りだけの山ウドです。


こちらは別の場所。やや日陰になる関係で少し遅れて出てきます。数日程度の違いですが。


こちらは半分くらいに切りわらを掛けてみました。


切わらを掛けた採り頃の山ウド。


こちらは従来の土盛りだけ。


採ってみます。
普通は葉が少し伸び出したところで採りますが、小生は葉が完全に展開したくらいの方が香りが強く好きです。
丈の伸びた方が切わらを掛けたもの、左の丈の短い方が土盛りだけのもの。


近くの山には天然のウドもありますが、茎は細く真っ青のため利用には一工夫必要になります。
一方、早くから山ウドとして店に出ているのはハウスに伏せ込み茎を長く伸ばしたものです。
我が家の山ウドはより天然に近いため香りが強く、好みの分かれるところかもしれません。
もちろん小生は香りは強いほど好みなので望むところです。むしろ青味が残っているくらいがいい。
最も好むのが味噌漬け。
まず皮を薄く剥きスライスしてから水にさらしてアクを取ります。それに味噌を塗せば出来上がりです。
数時間でもよく、一晩から数日置いても味と香りに変化があり楽しめます。


味噌漬けにするのは専ら茎ですが、葉の天ぷらも美味しく好きです。味噌汁にも合います。