
トマト連続摘芯栽培は2回目の捻枝(ねんし)を行いました。
収穫は思いのほか早く7月10日頃から始まり数日のうちに全ての株から穫れるようになりました。
植え付け時は変則な苗で花房の位置も揃いませんでしたが、開花期が大差なく収まったのは幸いでした。
獣害やオオタバコガ対策としてネットで囲いをしているため作業がやりにくく写真を撮るのも難しくなっています。

現在の姿は第1花房側から見るとこのようになっています。

第1花房は隠れてよく見えませんが、収穫が進み残りは僅か。3果に制限しており全て良果です。

こちら側は下方に果実の見えるのが2週間ほど前に捻枝した第1基本枝。

色付きが進み収穫のメインはこちらに移りました。

異常な高温で第1基本枝の第2、第3花房には尻腐れが出るかと思いましたが、ごく少なく肥大も良好。
個別の株全体を撮るのは難しくなりました。これが一番進んでいる株です。上から見るとこんな感じです。

第1花房は収穫が終わりました。第1基本枝の第2、第3花房が色付いています。

これが今回捻枝する第2基本枝。第2基本枝には第4、第5、第6花房と3花房着けます。

第4花房直下からでるわき芽は支柱に誘引しています。
捻枝するタイミングが少々遅いこともありますが、すでに果実の重みで枝が自然に垂れています。
強制的に捻枝する必要がなくなりました。
すでに第4、第5花房は大きく肥大し、第6花房も着果しています。
基本枝には2花房を着けるのが無難ながら雨除けが低いことから花房数を確保するため3花房着けています。
第6花房と第7花房が競合し樹勢や着果が悪くなりやすいデメリットはあります。
第4花房直下のわき芽を支柱に誘引している枝には第7花房が開花終わり、第8花房も咲き始めました
この枝が第3基本枝となります。

隣の株で。
こちらも同様に第2基本枝は自然に垂れ捻枝の必要がありません。

第4、第5花房はよく着果し肥大していますが、第6花房は着果がうまくないようです。
一番遅れている株で。

こちらは第2基本枝が斜め上を向いている状態です。これを捻枝します。
捻枝は枝の根元を押さえながらねじ曲げます。

捻枝は下に折り曲げるのではなく、横に捻る要領です。
無理に下向きにしなくとも横向き程度なら果実の重みで次第に下がってきます。
無理に下向きにしなくとも横向き程度なら果実の重みで次第に下がってきます。
捻枝されました。

捻枝は晴天の午後、茎葉の水分が少なくなり葉が少ししなっているくらいの時が容易に出来ます。
トマトは多少枝が潰れたり裂けても折れさえしなければ大丈夫ですが、心配なら横向き程度でも十分です。
今回大半の第2基本枝が自然に捻枝したのと同じ状態になっているのを見ても分かると思います。
前方から見るとこんな感じです。


全て2回目の捻枝が終わりました。

収穫しました。

第1花房の残りは僅かで第2花房が中心になってきました。
全て完熟で収穫しているので、味は乗っています。
梅雨期の第1花房は灰かび、高温期の第2、第3花房は尻腐れで歩留まりがよくないこともままあります。
今年は何れも極少なく肥大も非常に良い。第4、第5花房の着果肥大も良好。
一方、その反動が第6花房の着果や樹勢に影響が見られるようです。
こちらは庭外れに番外で作っている中玉トマト。

第4、第5花房まで穫れてきました。やや小粒になっています。大玉の穫れるまでの役割は果たしました。