里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

香辛の山菜ワサビと木の芽



香味と辛味を味わう山菜と言えばワサビと木の芽(サンショウ)でしょうか。
ワサビの旬は花が咲いている時期で、当地では今。例年と変わりません。


我が家のワサビは大分離れたところにあります。
もともと自然にあったものではなく、50年ほど前に植えたもの。
根ワサビとして作っているわけではないので、専ら葉ワサビとしての利用です。


北向きで立木に囲まれ、湧き水が流れる環境のためかよく増殖しました。
かつては、春には小さな白い花が一面に咲き、楽しみにしていたものでした。
それが10数年前からイノシシが侵入するようになり、壊滅状態となりました。
復活しそうに見えたのも束の間、3年前の台風19号の豪雨災害。
今は細々と残っています。


少しだけ復活の兆しが見えます。


セリの中に取り残されたようになったワサビ。


まずは少しずつ増えてくれることを期待しています。
しばらく前、この沢ワサビを我が家の裏山に畑ワサビにしようと植えてみたものがこちら。


側は椎茸のホダギ置き場です。
定着し、僅かに増えたものの、その進度は甚だ遅い。


葉ワサビとして利用するには遠く及びません。


やはり沢ワサビの復活に期待するところ大です。
かつてはたくさんわさび漬けにしましたが、今は採るにしてもほんの味見程度に抑えています。
こちらは木の芽。


木の芽とはサンショウの若葉のこと。


春には色んな木の芽が多数吹き出しますが、木の芽と言えばサンショウの芽に限られます。
木の芽は高級料亭では周年使われますが、それは温室生産で別格。
これは数日前のもの。こちらも例年とあまり変わらないようです。


柔らかそうな艶のある若々しい芽が沢山出ています。


サンショウは雌雄異株です。
このサンショウは雄株。


サンショウはトゲがあるので、扱いにくい。
放っておくと邪魔になるので適当に切りますが、やはりトゲは迷惑です。
サンショウの香りは凄い。若芽をしゃぶってみると、舌が痺れます。
これは我が家の裏山にあるサンショウ。


これは雌株で、トゲが少ない。


沢山の実が着きます。


サンショウはワサビと違い採ろうと思えばいくらでも採れますが、利用が難しい。
小さく刻んで叩き、薬味にするのが一番利用しやすいようです。
冷や奴に乗せて晩酌のつまみにすると美味しい。