里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ピーマンは収穫盛り誘引支柱を上げ簡易な整枝



今年のピーマンは5月半ばに不織布をトンネル掛けし植え付け。順調に生育しました。
品種は「京みどり」。


植え付け時には花芽が殆ど確認できないくらいで、6月25日頃から1番果の収穫開始。
以後は気温が高く生長のスピードも速い。7月半ばには4番果くらいまで進みたちまち収穫最盛期入りです。
誘引は廃材を利用した支柱を立て簡易な方法で行っています。


過去には色々な誘引方法を試しましたが、ナスとほぼ同様の方法に落ち着いています。
株ごとに立てている支柱は中央の1本だけで、誘引止めしているのはこの支柱にだけです。
畝の両側に適当な間隔に縦支柱を設け、それに直管パイプを横にフックバンドで止めています。
ピーマンの枝が横の直管パイプに密着すると、誘引止めしなくとも枝は動かず垂れません。
今年は気温が高く枝の伸びが早いためすでに1ヶ月ほど前にこの横パイプを一度上げています。
大分伸びてきたので、再びこの横パイプを上げます。
フックバンドは完全には止めていないため下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


高さ50数㎝まで上げました。


この後も横パイプを上げるので、フックバンドは完全には止めないでおきます。これで問題なく持っています。
反対側の横パイプも同様にあげました。


これで全て上がりました。これが小生流の誘引止めをしない簡易な誘引法です。


作業中に枝が折れたりすることもたまにありますが、ピーマンは分枝が多いので気にしません。
併せて簡易な整枝を行います。「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のことです。
ピーマンは花芽が着くごとに分枝するのでねずみ算式に枝が増え、放置すればジャングル状態になります。
まだあまり茂ってはいませんが、小さいうちに行うのに越したことはありません。
株の中央を上から覗き込むようにすると混み具合が分ります。


この程度の「ふところ枝」を抜き取りました。


中心部が透けて見えるようになりました。


「ふところ枝」を整理すると光線が透りやすくなるので着果や肥大が良くなります。
また、風通しが良くなることから病害虫対策にも有効です。


これで簡易な誘引と整枝が終わりました。


気温が高いため穫れる量も多く、正に最盛期です。


「京みどり」は縦長のスマートな中型ピーマンで、「エース」など獅子型ピーマンとは姿が異なります。
特に収穫の初中期は果肉が薄めで柔らかなのが特徴です。