里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリの蔓上げ



夏秋キュウリの蔓上げをしました。蔓上げとは当地方の通称。
普通はハウスやトンネルで植付け後そのままにしていたキュウリを最初に誘引することを言っています。
植付け時にすぐ誘引する場合は蔓上げとは言いません。
我が家では不織布で覆いをして植え付け、しばらくそのままにした後に誘引するため蔓上げと言っています。
当地の適期より早い植付けになったことから保温と強風対策に周りをこのように不織布で覆っています。


とりわけ今年はしばしば強風が吹いたので不織布の効果は大きかったと思います。


蔓上げの目安は植付けから約2週間、本葉7枚頃です。
天候や生育など条件が整えば早い方が望ましく、遅れると樹勢に影響を及ぼします。
不織布を剥ぎます。


品種は今年4年目になる「OS交配ニーナ」。
植付け時の苗はやや小振りで葉色が落ちていたものの本葉3枚の若苗だったので活着はよくその後の生育もまずまず。
現在は本葉7枚くらいになっており、蔓上げのタイミングとしては適当です。葉色はかなり濃い。


芯はしっかりし巻き蔓もぴんとして苗に勢いが付いており、ほぼ想定した姿になっています。


蔓上げは蔓が地べたを這うようになる前に行うのが望ましい。


すでにわき芽や雌花が見えています。


蔓上げする前に2節までのわき芽と目に見える雌花は全て搔きました。


苗はネットの内側に植付けているので、ネットをくぐらせ蔓を外に誘引します。


これで蔓上げ、即ち最初の誘引は完了です。


蔓上げすれば天候と相まってぐんと生育のスピードはアップするでしょう。


今年の株間は95㎝。植付け本数はわずか6本。さすがに欠株になるのは少々具合が悪い。
夏秋キュウリの収量はごく初期は若干の違いがあるもののトータル収量は本数による差は殆どないと言うデータがあります。
実際、昨年植え付け本数を減らしても減収することはありませんでした。
半放任も可能な株間ながら今年も例年どおり親蔓と子蔓1本を伸ばす2本仕立てを行います。
この品種も最初は手探りでしたが、3年作ったので特性はほぼ把握できました。
節間が短く葉はややコンパクトで締まった姿、殆どの節に花芽が着く多収品種です。
もともとはハウス向きに推奨されていますが、露地でも十分に作りこなせる自信が付いてきました。
昨年まで3年連続で収穫目標日数100日以上を達成出来たので、今年は4年連続の達成を目指します。