里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナスは生育旺盛で支柱を上げ切り戻しを加味して整枝

 
ナスは収穫が始まって2ヵ月余り。生育は頗る旺盛で盛んに穫れ続けています。
品種は中長なすの「くろべえ」。
気温が高いこともあり枝が伸びて人の背丈を超えるくらいになってきました。
 
前回支柱を上げてからまだ20日ほどながら枝が通路にまで伸び歩くのに支障を来してきました。
 
仕立て方はごく普通の3本仕立て。
例年、更新剪定をやることもなく穫り続けますが、今年の猛暑下では樹勢が維持できるか不安でした。
しかし、葉色も良く依然旺盛に見えます。
樹勢を判断するには花が分りやすい。
 
このように雌しべの柱頭が長い長花柱花なら樹勢は良。柱頭が短い短花柱花なら樹勢が弱っていると見ます。
今年の夏も更新剪定を行わず穫り続けることが可能と判断できます。
まず簡易な整枝を行います。2度目の「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理し光線が中まで入るようにします。
中心部を覗きます。
 
支柱や主枝が見えるように枝を整理します。 
 
この程度の間引きで、多くはありません
 
誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた廃材利用の横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
横パイプに枝が密着すると枝が動かず、誘引止めしなくても垂れ下がりません。
横パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドは完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。
 
20㎝余り上げました。この後も上げるのでフックバンドは完全には止めません。
 
同様に反対側の横パイプも上げます。
 
全ての横パイプが上がり、枝が立ちました。
 
通路も大分見えるようになりました。
しかし、枝の伸びは著しく、今年支柱をさらに高くしたものの上げる余裕はそれほどなくなりました。
昨年もそうでしたが、このまま伸ばし続けるのは難しいと判断し、枝を切り戻すことにしました。
かつてスタートから切り戻し剪定の整枝を試したことがあります。しかし、結果はよくありませんでした。
当地のような寒冷地の露地栽培には不向きと判断しましたが、近年のような猛暑は想定外でした。
今回は独自の判断で伸び過ぎになると思われる枝を切り戻します。
この枝は果実を収穫したところで切り戻します。
 
切り戻し、枝が上がりました。
 
なお、本来の切り戻し剪定は花が咲いた頃に行います。
 
まず花の先に本葉2枚ほど付けて切り戻します。そして果実を収穫後さらに切り戻し、わき芽を伸ばします。
 
丈が揃い、通路も確保され収穫しやすくなりました。
 
収穫は波がなく穫れ続けています。
 
果実は柔らかく汎用性が高いので郎党の評判も良い。