
ナスは収穫が始まって1ヶ月半と言ったところ。正に収穫最盛期です。
品種は渡辺採種場の中長なす「くろべえ」。
気温が異常に高いため生育のスピードが速く、実もたちまち肥大します。


仕立て方はごく一般的な3本仕立て。
一番花の着いている親枝と、一番花直下のわき芽2本を伸ばし主枝としています。
一番花の着いている親枝と、一番花直下のわき芽2本を伸ばし主枝としています。
かつては切り戻し剪定をしたこともありますが、結果があまり良くありませんでした。
そのまま枝を伸ばしており、近年は気温が高いためか想定以上に草丈が高くなることが多い。
なお、昨年は異常に枝が伸びたため後半に切り戻し剪定を加味した整枝を行っています。
誘引は小生流の独自の簡易な方法で行っています。

基本的に誘引止めするのは株元に立てた1本の支柱にだけです。
横パイプは適当な間隔に立てたパイプ支柱にフックバンドで止めています。
枝が横の直管パイプに密着すると、誘引止めしなくても枝はあまり動かず垂れ下がりません。
枝が横の直管パイプに密着すると、誘引止めしなくても枝はあまり動かず垂れ下がりません。
1回目の支柱上げをしてから1ヶ月も経っていませんが、通路に枝が伸びてきました。

ここで2回目の支柱上げを行います。
フックバンドは完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。
フックバンドは完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。

この後も横パイプを上げるため、フックバンドは完全には止めません。それで問題なく持っています。
20㎝ほど上げたでしょうか。

反対側の横パイプも同様に上げました。

別の畝の支柱も同様に上げました。

これで簡易な誘引は終りです。通路も十分確保されまいた。」

次は簡易な整枝を行います。
切り戻し剪定をしていないためわき芽が伸び出し、次第に混んできます。
そこで「ふところ枝」の整理を行います。「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のことです。
「ふところ枝」を整理し、光を株全体に入るようにします。
上から中心部を覗き込むと、混み具合が分ります。
「ふところ枝」を整理し、光を株全体に入るようにします。
上から中心部を覗き込むと、混み具合が分ります。

中央の支柱や主枝が見えるように中心に伸びている枝を切ります。
日照りのせいもあるのか思いのほかわき芽は伸びていませんでした。このくらい摘みました。

中心部が透けて見えるようになりました。最初なのでこの程度です。

これで簡易な誘引と整枝が終わりました。

果実は品質の良いものがよく穫れ続けています。

この中長なすの「くろべえ」は柔らかく美味しい。用途の汎用性が高いので郎党の評判も良い。
問題は異常な日照りが続いたため樹勢が伴うかと言うことです
例年、更新剪定もすることなく穫り続けますが、今年も乗り切れるかは不安があります。
樹勢を判断するには花が分りやすい。

このように雌しべの柱頭が長い長花柱花なら樹勢は良。柱頭が短い短花柱花なら樹勢が弱っています。
当面の樹勢は保っているように見えます。